【7つの方法】外付けHDDが初期化されない問題の対処法「データ損失なし」
外付けHDDが初期化されていない場合、「不明」「初期化されていません」「未割り当て」などと表示され、ファイルにアクセスできなくなることがあります。本記事では、外付けドライブが初期化に失敗する理由を説明し、WDや東芝ドライブを含むこの問題をデータ損失なしに安全に解決するための段階的な方法を提供します。
ユーザーケース:外付けHDDが初期化されない
ユーザーケース
Windows10で外付けハードディスクを接続しましたが、写真のとおり「不明」「初期化されていません」「未割り当て」と表示するので初期化することができません。解決方法を教えてください!
- Yahoo知恵袋からの質問
外付けHDDが「初期化されていません」と表示される原因
外付けHDDがディスクの管理で「不明」および「初期化されていません」と表示される場合、通常はハードウェアまたはソフトウェアに根本的な問題があることを示しています。主な原因は以下の通りです:
- 接続の問題:不良なUSBケーブル、接続の緩み、損傷したUSBポートが原因で、Windowsがドライブを認識できなくなることがあります。
- ドライバーエラー:古い、不足している、または破損したディスクドライバーが、システムによるデバイスの適切な初期化を妨げる可能性があります。
- ファイルシステムの破損:急な電源断、安全でない取り外し、システムクラッシュにより、ファイルシステムが損傷し、ディスクが読み取り不能になることがあります。
- パーティションテーブルの損傷:マスターブートレコード(MBR)またはGUIDパーティションテーブル(GPT)が破損していると、ドライブは初期化できない状態で表示されます。
- 不良セクタまたは物理的損傷:機械的故障、経年劣化、または不良セクタの多発により、ドライブが応答しなくなることがあります。
- 電源供給の問題:USBポートからの電力不足(特に大容量ドライブ)により、検出に失敗する可能性があります。
- ファームウェアまたはソフトウェアの競合:ドライブのファームウェアの不具合や、サードパーティ製ソフトウェアとの競合が、認識を妨げることがあります。
- ウイルスまたはマルウェアの感染:悪意のあるプログラムがディスクの重要な構造を上書きし、初期化エラーを引き起こす可能性があります。
- 不適切なフォーマット:サポートされていないファイルシステム(例:Linuxでフォーマットし、適切なドライバーなしでWindowsに接続する)を使用した場合にも、この問題が発生する可能性があります。
外付けHDDが初期化されない問題の対処法「データ損失なし」
ここでは、外付けHDDが「初期化されていません」と表示される問題を安全にトラブルシューティングし修復するための手順をご案内します。
修復を試みる前に、重要な点を覚えておいてください。再初期化やフォーマットなどの修復操作は、データを完全に上書きしてしまう可能性があります。ドライブに重要なファイルが含まれている場合は、データ損失を防ぐために、まずデータを復元するべきです。
信頼できる解決策の一つが、「MyRecover」という専門的なデータ復元ツールです。このツールは、アクセス不能、破損、またはフォーマットできない外付けHDDからファイルを復元するのに役立ちます。
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方法1:接続の問題をチェック
接続の問題は、外付けHDDが「不明」「初期化されていません」と表示される最も一般的な原因の一つです。以下のチェック項目を段階的に実行してください:
✔️ ケーブルとコネクタを確認する:ドライブを抜き取り、USBケーブルやコネクタのピンの曲がり、断線、腐食がないか目視で確認します。
✔️ 別のUSBケーブルでテストする:正常に動作することが確実なデータ転送用ケーブルを使用してください(充電専用ケーブルは避けます)。
✔️ 信頼性の高いUSBポートを使用する:デスクトップパソコンの場合は、本体背面のマザーボード直付けのUSBポートに直接接続します。ノートパソコンの場合は、給電されたUSBポートを使用します。フロントパネルのポートや給電されていないUSBハブの使用は避けてください。
✔️ 適切な電源供給を確保する:ドライブに外付け電源アダプターやY字ケーブルが付属している場合は、アダプターを接続するか、Y字ケーブルの両方のプラグを挿してください。大きな3.5インチドライブや一部の2.5インチポータブルドライブは、正常に動作するために追加の電力が必要です。
✔️ 別のWindowsパソコンでテストする:他のパソコンでも同じエラー(「不明/初期化されていません」)が表示される場合は、問題は「ドライブまたはケーブル」側にある可能性が高いです。別のマシンで正常に動作する場合は、元のパソコンのポート、ドライバー、または電源供給に問題がある可能性があります。
最後に、警告サインに注意してください。ドライブの接続が断続的に切れたり、カチカチ/ゴリゴリという音がする場合は、すぐに使用を中止してください。使い続けると物理的損傷が悪化する可能性があります。このような場合は、専門のデータ復旧サービスに相談することを検討してください。
方法2:ソフトウェアの競合を確認
場合によっては、外付けHDDのファームウェアとオペレーティングシステムの競合、またはサードパーティ製ソフトウェアの干渉が原因で、ドライブがフォーマットできないことがあります。これらの競合があると、Windowsがドライブと正常に通信できなくなります。競合を解消することで、多くの場合、正常な認識が回復します。
PCをセーフモードで再起動する:「Win+R」キーを押し、「msconfig」と入力して「Enter」キーを押します。「システム構成」ウィンドウが開いたら、「ブート」タブを選択し、「セーフブート」にチェックを入れてからPCを再起動します。これにより、必須のドライバーとサービスだけが読み込まれ、バックグラウンドで動作するソフトウェアが原因かどうかを特定するのに役立ちます。
競合するソフトウェアを一時的に無効にする:アンチウイルスツール、暗号化プログラム、またはバックアップユーティリティが外付けドライブをロックまたはブロックしている可能性があります。これらを一時的に無効にしてから、ハードドライブを再接続し、初期化されるかどうかを確認してください。
方法3:システムのファームウェアとドライバーを更新
古いファームウェアやUSBドライバーが原因で、Windowsが外付けHDDを正しく検出または初期化できない場合があります。これらを更新することで、PCと接続デバイス間の正常な通信が確保されます。
✔️ BIOS/UEFIを更新するには:
ステップ 1:「Win+R」キーを押し、「msinfo32」と入力して実行します。表示された「システムモデル」と「BIOSのバージョン/日付」を確認します。
ステップ 2:お使いのPCまたはベースボードの製造元(デル、HP、OEMなど)のサポートページにアクセスし、該当モデル向けの最新のファームウェアをダウンロードします。
ステップ 3:製造元の指示に従って、BIOS更新ユーティリティまたは実行ファイルを起動します。この際、すべてのプログラムを閉じ、処理中はPCの電源を切らないように注意してください。更新後、パソコンを再起動し、外付けHDDを再接続して認識されるか確認します。
✔️️ ディスクドライバーを更新するには:
ステップ 1:デバイスマネージャーを開きます(「Win+X」キー>「デバイスマネージャー」)。
ステップ 2:「ディスクドライブ」または「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開します。
ステップ 3:各コントローラーを右クリックし、「ドライバーの更新」>「ドライバーを自動的に検索」の順に選択します。または、製造元のサポートサイトから最新のUSBドライバーを直接ダウンロードしてインストールすることもできます。
方法4:破損したファイルシステムを修復
破損したファイルシステムは、外付けHDDが「初期化されていません」またはアクセス不能と表示される一般的な理由です。ファイルシステムを修復することで、データを失うことなくアクセスが復元することがよくあります。
ステップ 1:「Win+X」キーを押し、「ターミナル(管理者)」を選択して、管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
ステップ 2:次のコマンドを実行します:chkdsk e: /f /r /x(「e」の部分は、お使いの外付けHDDの実際のドライブ文字に置き換えてください)。
方法5:マルウェアをスキャンと削除
マルウェア、ウイルス、トロイの木馬などが原因で、Windowsが外付けHDDを認識できなくなり、「初期化されていません」と表示されることがあります。これらの脅威を削除することで、正常なアクセスが修復し、データを保護できます。Windowsエクスプローラーにドライブが表示される場合は、ドライブを右クリックし、「Microsoft Defenderでスキャン」を選択してください。
外付けHDDがWindowsエクスプローラーに表示されない場合は、サードパーティ製のアンチウイルスソフトやマルウェア削除ツールを使用して、PCおよび接続されているすべてのドライブをスキャンする必要があるかもしれません。
方法6:破損したパーティションテーブルを修復
マスターブートレコード(MBR)またはGUIDパーティションテーブル(GPT)が破損していると、外付けHDDがWindowsで「初期化されていません」と表示される原因となります。パーティションテーブルを修復することで、多くの場合アクセスが回復します。この作業には、パーティションテーブルの問題をスキャンして修復できるオープンソースのユーティリティ「TestDisk」を使用できます。
ステップ 1:公式サイトからWindows用のTestDiskをダウンロードし、ZIPファイルを解凍して「testdisk_win.exe」を管理者として実行します。
ステップ 2:「Create」を選択し、新しいログセッションを開始します。
ステップ 3:外付けHDDを選択して「Enter」キーを押し、適切なパーティションテーブルタイプを選択します(MBRの場合は「Intel」、GPTの場合は「EFI GPT」)。
ステップ 4:「Analyse」を選択し、「Quick Search」を押してパーティションのスキャンを実行します。
ステップ 5:修復するパーティションを選択して「Enter」キーを押し、「Write」を選択してパーティションテーブルを更新します。プロンプトが表示されたら確認します。
完了したら、TestDiskを終了し、ドライブを安全に取り外してから再接続し、認識されるようになったか確認してください。
方法7:ディスクを強制クリーニングと初期化
外付けHDDが依然としてフォーマットできなければ、ディスクの管理で初期化に失敗する場合、Windowsの強力なコマンドラインツールであるDiskPartを使用して、ディスクを強制的にクリーニングし初期化することができます。この方法では、既存のパーティションとフォーマットの問題が削除され、Windowsがドライブを認識できるようになります。
ステップ 1:管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
ステップ 2:コマンドプロンプトで「diskpart」と入力し、Enterキーを押してDiskPartツールを起動します。
ステップ 3:以下のコマンドを順に入力し、ディスク上のすべてのパーティションを強制的に削除(クリーン)して初期化します。
list disk
select disk X(Xの部分をお使いの外付けHDDの番号に置き換えてEnterキーを押してください)
clean
convert mbr(またはconvert gpt、ご自身の要件に基づいて選択してください)
まとめ
外付けHDDが「初期化されていません」と表示される問題は、接続不良やドライバーエラーから、ファイルシステムの破損、パーティションテーブルの損傷に至るまで、様々なハードウェアおよびソフトウェアの問題が原因で発生する可能性があります。ここで紹介した方法に従うことで、ドライブへのアクセスを安全に修復させることができます。
これらの方法は、初期化されないWD(ウエスタンデジタル)や東芝をはじめとする他のブランドの外付けHDDにも同様に適用できます。既存のファイルを上書きする可能性のある操作を実行する前には、常にデータ復元を最優先してください。
「初期化されていません」または「不明」と表示され、Windowsの正常起動ができない内蔵ハードドライブの場合でも、MyRecoverの「クラッシュしたPCの復旧」機能を使用して、起動不能なパソコンからファイルを復元することができます。