エラー 0x80070780とは?「システムからファイルにアクセスできません」の原因と対処法

エラー0x80070780でファイルを開けない・コピーできない原因を切り分け、権限、ディスク、システムファイル、パーティション異常ごとの安全な対処法を解説します。

更新者 Aeri    更新日: 2026年09月22日

エラー0x80070780とは

エラー0x80070780は、Windowsが対象ファイルへ正常にアクセスできず、開く、コピーする、削除する、バックアップするといった処理を続行できないときに表示されるエラーです。

このコードだけでは原因を一つに特定できません。アクセス権や所有者の不一致、使用中のシステムファイル、OneDriveのオンライン専用状態、ファイルシステムの破損、記憶装置の読み取り不良など、異なる問題が同じメッセージとして現れるためです。

重要なのは、すぐにフォーマットや強制修復を始めないことです。まず発生範囲とドライブの状態を確認し、読み取れるデータがあるなら別の正常なドライブへ退避してから対処します。

0x80070780が発生する代表的な場面

発生場面

疑う原因

最初の確認

特定のファイルだけ開けない

破損、ロック、クラウド上のプレースホルダー

別のアプリや保存場所で再現するか

古いPCや別ユーザーのデータ

所有者・アクセス制御リストの不一致

プロパティの「セキュリティ」

バックアップ/復元中

VSS、サービス、対象ファイルのロック

失敗ログと対象パス

ドライブ全体で多数発生

ファイルシステム、接続、媒体の異常

ディスクの管理とSMART/イベントログ

パーティションがRAW・未割り当て・消失

パーティション情報やファイルシステムメタデータの損傷

新規作成やフォーマットをしない

エラー 0x80070780の主な原因

  • アクセス権または所有者が一致していない:別のPC、以前のWindows、別アカウントで作成したファイルは、現在のユーザーに読み取り権限がないことがあります。管理者アカウントでも、所有者やアクセス制御リスト(DACL)が一致しなければアクセスできません。
  • ファイルが使用中またはWindowsに保護されている:NTUSER.DAT、WindowsApps配下のファイル、実行中アプリのデータなどは、Windowsや別プロセスがロックしている場合があります。無理に所有権を変更するとアプリやユーザープロファイルが壊れるため、通常の個人ファイルと同じ扱いはできません。
  • ファイルシステムまたは記憶装置に異常がある:NTFSのインデックスやメタデータが壊れた場合、ファイル名は見えていても実体を読み取れないことがあります。外付けHDDやUSBでは、ケーブル、ポート、電力不足、読み取り不良も確認が必要です。異音、頻繁な切断、極端な低速化がある場合は、修復コマンドを繰り返さないでください。
  • OneDriveなどのクラウドファイルがローカルにない:エクスプローラーに表示されていても、オンライン専用ファイルの実体がPCにない、同期が停止している、元アカウントで認証できないといった理由でコピーに失敗することがあります。アイコンの状態と同期エラーを先に確認します。

エラー 0x80070780を安全に解決する方法

次の方法は、変更が少ないものから順に並べています。ドライブ全体で読み取りエラーが増えている場合は、途中の修復を飛ばしてデータ保全とハードウェア診断を優先してください。

方法1:対象と発生範囲を切り分ける

ステップ 1:エラーダイアログに表示されるファイル名とパスを記録します。

ステップ 2:同じフォルダ内の別ファイルを開き、1ファイルだけかフォルダ全体かを確認します。

ステップ 3:外付けドライブなら別のUSBポートや正常なケーブルで再接続し、別PCでも読み取りを試します。

ステップ 4:読み取れる重要データは、修復前に別の正常なドライブへコピーします。

一部ファイルだけなら権限、ロック、個別破損を優先して調べます。ドライブ全体なら、ファイルシステムや媒体側の問題を疑います。

診断結果を確認する場所

修復を始める前に、次の場所で状態を確認し、表示内容や時刻を記録します。SMART(ハードディスクが自身の健康状態を記録・監視するための情報)が正常でも故障を完全には否定できないため、異音や切断などの症状も合わせて判断してください。

OneDrive

  • 確認場所:タスクバーの雲アイコン>「ヘルプと設定」
  • 重点項目: サインイン状態、同期の停止、ダウンロード未完了の有無を確認します。

パーティション状態

  • 確認場所:「Win+X」>「ディスクの管理」
  • 重点項目:RAW、未割り当て、未初期化、容量の不一致がないか確認します。

Windowsの記録

  • 確認場所: 「イベントビューアー」>「Windowsログ」>「システム」
  • 重点項目: Disk、Ntfs、storahci、volmgrに関する警告やエラーを確認します。

CHKDSKの結果

  • 確認場所: 「イベントビューアー」>「Windowsログ」>「アプリケーション」
  • 重点項目:WininitまたはChkdskの記録を確認します。

ドライブ状態

  • 確認場所:ドライブメーカーの診断ツールなど
  • 重点項目:代替処理済みセクター、保留中のセクター、不良セクター、接続エラーなどを確認します。

方法2:再起動、同期状態、ファイルのロックを確認する

ステップ 1:作業中のアプリを保存してPCを再起動し、同じ操作を再試行します。シャットダウン後だけ発生する場合は、「再起動」との違いも記録します。

ステップ 2:OneDriveの雲アイコンがあるファイルは右クリックし、「このデバイス上で常に保持する」を選んでダウンロード完了を待ちます。

ステップ 3:WindowsAppsやユーザープロファイルのシステムファイルは直接変更せず、セーフモードや別の管理者アカウントで再現性を確認します。

方法3:個人データの所有者とアクセス権を確認する

この方法は、自分が所有する文書、写真、作業フォルダなどに限定します。Windows、Program Files、WindowsApps、他ユーザーのプロファイルへ一括適用してはいけません。

ステップ 1:対象を右クリックし、「プロパティ」>「セキュリティ」>「詳細設定」を開きます。

ステップ 2:所有者と現在のユーザー権限を確認し、必要な場合だけ自分のアカウントへ変更します。

ステップ 3:GUIで確認できない場合は、管理者のターミナルで対象を自分の個人データフォルダだけに限定して、次のように takeown と icacls を実行します。

  • takeown /f "D:\UserData\Documents" /r /d y
  • icacls "D:\UserData\Documents" /grant "%USERNAME%":(OI)(CI)F /t

「D:\UserData\Documents」は実際の個人データフォルダに置き換えてください。「C:\Windows」、「C:\Program Files」、「WindowsApps」、システムドライブ全体、他ユーザーのフォルダには適用しません。企業PC、暗号化ファイル、ドメイン管理下のデータは、変更前に管理者へ確認してください。

権限を変更しても読み取りが失敗するなら、問題はアクセス制御ではなく、ファイル実体やファイルシステムにある可能性が高くなります。

方法4:WindowsのシステムファイルをDISMとSFCで修復する

エクスプローラー、バックアップ、システムの復元など複数のWindows機能で同時にエラーが出る場合は、コンポーネントストアと保護されたシステムファイルを確認します。個人ファイルそのものを復元するコマンドではありません。

ステップ 1:「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。

ステップ 2:「DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行し、完了を待ちます。

ステップ 3:続けて「sfc /scannow」を実行し、結果を確認してからWindowsを再起動します。

方法5:ドライブを読み取り専用で確認してからCHKDSKを判断する

CHKDSKはボリュームのファイルシステムとメタデータを検査するツールです。まず「chkdsk X:」のように修復オプションなしで状態を確認します。この段階ではエラーを修復しません。重要データの退避後に論理エラーを修復する「/f」を検討し、不良セクターの検査と読み取り可能な情報の回収を行う「/r」は、媒体の状態と所要時間を理解したうえで判断してください。Xは対象ドライブ文字です。

RAW表示、異音、切断、SMART警告、極端な低速化があるドライブに、いきなり /f や /r を実行するのは避けます。修復でメタデータが変更され、後の復元が難しくなる場合があるためです。物理故障が疑われる場合は使用を止め、専門業者への相談を検討します。

方法6:新しいローカルアカウントやクリーンブートで競合を確認する

ステップ 1:新しいローカル管理者アカウントを作成し、そのアカウントで同じ個人ファイルにアクセスできるか確認します。

ステップ 2:新アカウントでは正常なら、元のユーザープロファイル、同期設定、アクセス権の問題を優先して修復します。

ステップ 3:どのアカウントでも同じなら、検索から「msconfig」を開き、「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」をオンにしてから残りを無効化します。

続いてタスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」で有効な項目を記録して無効化し、再起動後に再現性を確認します。

確認後は、無効化したサービスとスタートアップ項目を元に戻し、通常起動へ復帰してください。クリーンブート中は一部機能が一時的に利用できなくなる場合があります。企業PCではポリシーの影響があるため、管理者へ確認します。

パーティションがRAW・未割り当て・消失している場合の復旧判断

0x80070780は通常、ファイル単位のアクセス問題として現れます。ただし、ディスクの管理で以前のパーティションがRAW、未割り当て、未初期化、または消失と表示され、多数のファイルへアクセスできない場合は、パーティション情報やファイルシステムメタデータの損傷が関係している可能性があります。

この状態で新しいボリュームを作成したり、初期化やフォーマットを行ったりすると、元のパーティション情報やデータが上書きされるおそれがあります。まず対象ドライブへの書き込みを止め、別の正常なドライブを復旧先として用意します。

この条件に当てはまる場合に限り、MyRecover Professional「パーティションの復旧」を論理復旧の選択肢として検討できます。これは0x80070780そのものを修復する機能ではなく、失われた、RAW、未割り当て、またはアクセス不能になったパーティションと、その中の復元可能なファイルやフォルダを一体として探す機能です。結果は上書き、媒体の状態、ファイルシステムの損傷度に左右されます。

MyRecover
強力なデータ復旧ソフト
  • 対応デバイスの多様性:内蔵および外付けHDD、SSD、SDカード、USBメモリなど、さまざまなストレージデバイスからのデータ復元に対応しています。
  • 広範なデータ損失原因への対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染など、さまざまな原因によるデータ損失を復旧可能です。
  • 多彩なファイル形式に対応:JPEG、PNG、MP4、MOV、DOC、XLSX、PDF、ZIP、RARなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しています。
  • 便利なハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が簡単に行えます。
  • 高い互換性:Windows 11、10、8、7およびWindows Serverに対応し、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど、多様なファイルシステムをサポートします。

MyRecoverでアクセス不能なパーティションを確認する手順

ステップ 1:MyRecoverを正常なドライブへインストールして起動し、「パーティションの復旧」を選びます。復旧したいパーティションがある物理ディスクを選択して「次へ」を押します。

ステップ 2:スキャン結果から容量、ファイルシステム、開始・終了セクターを確認し、元のパーティションと一致する候補だけを選択して「続行」を押します。

ステップ 3:復旧後は、元のフォルダ構成、代表的なファイルの内容、パーティション容量を確認します。

別の既存パーティションが消えた、容量が重複している、Windowsがディスクの初期化を要求するなどの異常があれば、それ以上書き込まず作業を中止してください。物理的な異音や認識切れがある場合もスキャンを続けません。

再発を防ぐための確認ポイント

  • 重要な個人データは、PC本体とは別のドライブやクラウドにもバックアップします。
  • 外付けドライブは書き込み完了後に安全な取り外しを行い、接続中の強制終了を避けます。
  • OneDriveのオンライン専用ファイルは、移行やバックアップ前にローカルへダウンロードします。
  • WindowsAppsやシステムフォルダへ安易に所有権変更を一括適用しません。
  • イベントログ、SMART警告、異音、切断が増えたドライブは早めに交換を検討します。

まとめ

エラー0x80070780は、Windowsが対象ファイルへ正常にアクセスできない状態を示しますが、原因は権限、ロック、クラウド同期、システムファイル、ファイルシステム、記憶装置まで幅広くあります。最初に対象範囲を確認し、読み取れるデータを退避してから、再起動、権限確認、DISM/SFC、ディスク診断の順で進めると安全です。

パーティションがRAW、未割り当て、未初期化、または消失している場合だけ、MyRecoverのパーティション復旧を検討してください。企業内の複数端末や顧客向け復旧を継続的に扱うIT担当者には、用途に応じてMyRecover Technicianも選択肢になります。

よくある質問

1.エラー0x80070780はファイルが削除されたという意味ですか?

いいえ、必ずしも削除を意味しません。権限、使用中のロック、クラウド同期、ファイル破損などでWindowsが読み取れない場合にも表示されます。エラーが出た場所と、別のファイルでも再現するかを確認してください。

2.管理者なのに0x80070780が表示されるのはなぜですか?

管理者でも、対象の所有者やアクセス制御が別アカウントに紐付いていると読めません。対象が自分の個人データであることを確認し、所有者と権限を必要な範囲だけ変更してください。システムフォルダへ一括適用してはいけません。

3.0x80070780にCHKDSKをすぐ実行してもよいですか?

先に読み取れるデータを退避し、修復オプションなしで状態を確認してください。

異音やRAW表示する場合はCHKDSKを避け、ドライブの使用を止めて専門家へ相談するのが安全です。実行前の診断結果も保存してください。

4.OneDriveのファイルで0x80070780が出る場合はどうしますか?

同期状態、サインイン、空き容量、通信状況を確認し、対象を「このデバイス上で常に保持する」に設定します。ダウンロード完了を待ってからコピーを再試行し、必要ならWeb版でもファイルの実体を確認してください。

5.SFCとDISMで個人ファイルも修復できますか?

SFCとDISMは主にWindowsのシステムコンポーネントを修復します。破損した写真や文書そのものを元に戻す機能ではないため、個人ファイルはバックアップや別の復元方法を確認してください。

6.0x80070780でMyRecoverを使うべき状況は何ですか?

ディスクの管理で元のパーティションがRAW、未割り当て、未初期化、または消失している場合に検討します。通常の権限エラーには使用せず、新規ボリューム作成やフォーマットも避けてください。

Aeri · 編集者
データ復旧分野における長年にわたりパソコンから削除されたファイルの復元技術を研究・実践してきました。HDD/SSDをはじめ、USBメモリやSDカードなど多様な記憶媒体からのデータ救出事例を数多く手がけ、特に論理障害によるファイル消失の回復に高い技術力を有しています。特に複雑なファイルシステムの解析や物理障害が発生したドライブからの復旧において定評があり、企業から個人ユーザーまで幅広い層から信頼を集めています。
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