【8つの方法】USBが開けない場合の解決策「Windows 11/10で」
Windows 11・Windows 10・Windows 7でUSBが開けない場合、本ページではその原因と効果的な対処法を解説します。また、重要なファイルを失わないために、読み込めないUSBからデータを復元するコツもご紹介しています。
ユーザーケース:USBが開けない場合はどうするのか?
ユーザーケース
USBメモリが開けないです。
数十分前まで使用していたUSBメモリをもう一度挿入したところ、ファイルなどが表示されない状態になってしまいました。
原因が分からず、下手に抜くこともできず困っています。
お詳しい方、対処法などあれば教えていただけると幸いです。
よろしくおねがいします。
- Yahoo知恵袋からの質問
WindowsでUSBが開けない原因
USBがエクスプローラーに表示されるにもかかわらず、Windows 11/10/7で開けない理由はいくつかあります。ハードウェアの問題やドライブの故障以外で、最も一般的な原因は以下のとおりです:
🔴不適切な取り外しや突然の切断:データ転送中やUSBポートが不安定な状態でドライブを抜くと、ファイルシステムが損傷する可能性があります。
🔴ファイルシステムの破損やパーティションエラー:ドライブがRAW状態になったり、パーティションテーブルが損傷したりすると、Windowsは読み込みに失敗します。
🔴ドライブ文字の競合:他のデバイスが同じドライブ文字を使用している場合、USBは表示されてもアクセス不能になることがあります。
🔴古いまたは故障したUSBドライバー:ドライバーの不足、破損、互換性の問題があると、Windowsがドライブを正しく認識しなくなります。
🔴書き込み保護:物理的なロックスイッチやソフトウェアによる制限により、アクセスやフォーマットがブロックされる場合があります。
🔴暗号化(例:BitLocker):正しいパスワードまたは回復キーがないと、ドライブを開くことができません。
🔴電源管理設定:「USBの選択的なサスペンド」などの機能により、デバイスへの電力供給が切断され、接続が断たれる原因となることがあります。
🔴サポートされていないファイルシステム:ext4やAPFSなど、Windows以外のファイルシステムでフォーマットされたドライブは、追加のドライバーなしでは読み取ることができません。
「8つの方法」Windows 11/10でUSBが開けない場合の解決策
WindowsがUSBを認識しているものの開けない場合、根本的な原因に応じて複数の解決方法があります。以下に、ドライブへのアクセスを回復するための効果的な方法を、各手順ごとに説明します。
方法1:破損したファイルシステムを修復
ファイルシステムが破損していると、Windowsがドライブを読み込めなくなる可能性があります。修復することで、データを失うことなくアクセスを回復できます。
ステップ 1:スタートメニューの横にある検索バーに「cmd」と入力し、検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。
ステップ 2:chkdsk e: /f /rと入力し、Enterキーを押します(「e:」の部分はお使いのUSBドライブの文字に置き換えてください)。
ステップ 3:スキャンと修復プロセスが完了するまで待ちます。完了後、エクスプローラーでドライブが開けるかどうか確認します。
方法2:破損したパーティションテーブルを再構築
パーティションテーブルが破損していると、WindowsでUSBが開けなくなる可能性があります。このような場合、オープンソースツールの「TestDisk」を使用してパーティションテーブルを修復または再構築できます。
ステップ 1:TestDiskをダウンロード、インストールし、起動します(「testdisk_win.exe」を管理者として実行してください)。
ステップ 2:マンドラインインターフェースが開きます。矢印キーで操作し、該当するUSBドライブを選択します。
ステップ 3:TestDiskがパーティションテーブルの種類の選択を促します。ほとんどの最新パソコンとUSBドライブでは、デフォルトの選択肢である「Intel」(MBRとGPTの両方を扱うIntelパーティション方式)が正しい設定です。
ステップ 4:次のメニューで「Analyse」を選択し、Enterキーを押します。
ステップ 5:TestDiskがクイックスキャンを実行し、検出されたパーティションを表示します。これらは通常、正しいファイルシステム(NTFS、FAT32など)とサイズと共に表示されます。
ステップ 6:矢印キーを使用して、復元したい消失パーティションをハイライトします。表示されるプロンプトに従ってパーティションテーブルの書き換えを進めます。
ステップ 7:TestDiskは「Write partition table, confirm?(y/N)」のような確認プロンプトを表示します。「y」(はい)を入力し、Enterキーを押します。
書き込みプロセスが完了したら、TestDiskを終了します。USBドライブを物理的に抜き差しし、Windowsに再接続します。これでエクスプローラーでドライブに再度アクセスできるようになるはずです。
方法3:別のドライブ文字を割り当てる
ドライブ文字の競合が原因でWindows10でUSBが開かない場合、新しいドライブ文字を割り当てることができます。
ステップ 1:「Windows+X」で「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2:USBドライブを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
ステップ 3:「変更」をクリックし、新しいドライブ文字を選択して確認します。
新しいドライブ文字を使用してドライブにアクセスし、問題が解消されたか確認してください。
方法4:USBドライバーを更新または再インストール
古いまたは破損したドライバーが認識を妨げている可能性があります。そのため、ドライバーの更新または再インストールを試すことができます。
ステップ 1:「Win+X」で「デバイスマネージャー」を開きます。
ステップ 2:「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開し、該当するUSBデバイスを探します。
ステップ 3:右クリックして「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」を選択します。
ドライブを再接続すると、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。
方法5:書き込み保護を解除
物理スイッチまたはソフトウェア設定によって有効になった書き込み保護は、ドライブの変更やフォーマットを妨げる可能性があります。以下の方法で無効にし、正常なアクセスを回復できます。
まずUSBドライブ側面の物理スイッチを確認し、反対側にスライドさせて書き込み保護を無効にしてください。
物理スイッチがない場合、または問題が解決しない場合は、DiskPartを使用して論理的な書き込み保護属性を解除できます。
ステップ 1:「Win+X」キーを押し、「コマンドプロンプト(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択します。
ステップ 2:以下のコマンドを順に入力します(各コマンド入力後Enterキーを押してください):diskpart>list disk>select disk X(「X」はUSBドライブの番号に置き換えてください)>attributes disk clear readonly
ドライブへのアクセスを再度お試しください。
方法6:BitLockerで暗号化されたドライブのロックを解除
BitLockerで暗号化されたドライブは、正しいパスワードまたは回復キーがないとアクセスできません。ロックを解除すると、この保護が一時的に停止されます。
ステップ 1:スタートメニューで「BitLockerの管理」を検索します。
ステップ 2:ドライブの一覧から該当するUSBを見つけ、「BitLockerを無効にする」をクリックします。
ステップ 3:システムが復号化プロセスを開始します。認証が成功すると、ドライブのロックが解除され、エクスプローラーで通常のボリュームとして表示されます。
方法7:電源管理設定を最適化
Windowsの「USBの選択的なサスペンド」機能は省エネのためUSBポートの電源をオフにすることがあり、これが外部ドライブの予期せぬ切断を引き起こし、USBが正常に開けなくなる原因となる場合があります。該当するハブでこの機能を無効にすると、安定した接続を確保できます。
ステップ 1:デバイスマネージャーを開き、「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開します。そして「USBルートハブ」を右クリックし、「プロパティ」>「電源の管理」の順に選択します。
ステップ 2:「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
方法8:互換性のあるファイルシステムを再フォーマット
ドライブがWindowsで認識されないファイルシステム(APFS、ext4など)を使用している場合、または破損している場合、NTFSやexFATなどの互換フォーマットに再フォーマットすることでアクセスを回復できます。
フォーマットするとドライブ上のすべてのデータが消去されます。そのため、作業前にデータ復元ソフトを使用して重要なファイルを復元することを推奨します。「MyRecover」は、SDカード、HDD、SSD、認識されないUSBなどからファイルを復元するのに適した選択肢です。
- 対応デバイスの多様性:内蔵および外付けHDD、SSD、SDカード、USBメモリなど、さまざまなストレージデバイスからのデータ復元に対応しています。
- 広範なデータ損失原因への対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染など、さまざまな原因によるデータ損失を復旧可能です。
- 多彩なファイル形式に対応:JPEG、PNG、MP4、MOV、DOC、XLSX、PDF、ZIP、RARなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しています。
- 便利なハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が簡単に行えます。
- 高い互換性:Windows 11、10、8、7およびWindows Serverに対応し、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど、多様なファイルシステムをサポートします。
MyRecoverを使用して必要なデータを復元した後、開けないUSBを再フォーマットできます。ディスクの管理を開いて、USBドライブを右クリックして「フォーマット」を選択します。そしてファイルシステムで「NTFS」または「exFAT」を選択します。確認後、プロセスが完了するまで待ちます。
これで、USBを正常に開くことができるようになります。
まとめ
WindowsでUSBが開かないという問題はよくあるトラブルですが、諦める必要はほとんどありません。このガイドの解決策は基本的な確認から高度な修復まで、注意深く実行することで、デバイスとファイルへのアクセスを回復する可能性は十分にあります。
すべての修復試行が失敗し、ドライブを再フォーマットする必要が生じた場合でも、MyRecover のようなツールを使用して、まずファイルの復元を試みることを常に心がけてください。これは非常に強力なデータ復元ツールであり、破損したり削除されたりしたドライブパーティション、ウイルスに感染したデバイスからファイルを復旧したり、クラッシュしたシステムからデータを復元することさえ可能です。