【12の方法】Discordが「RTC接続中」の問題の解決策

ユーザーケース：Discordが「RTC接続中」で接続できない

Discordは、ゲーマーやコミュニティ、チーム向けの人気のコミュニケーションプラットフォームで、テキストチャット、ボイスチャット、ビデオ通話を利用できます。パソコンやスマホ、ブラウザで動作し、サーバーやチャンネルへの参加、ダイレクト通話を簡単に行うことができます。

DiscordにおけるRTCは「Real-Time Communication（リアルタイムコミュニケーション）」の略称です。分かりやすく言うと、ライブのボイス通話やビデオ通話を実現するためのシステムです。ボイスチャットに参加すると、RTCがあなたの声を瞬時に送受信し、他の人とリアルタイムで会話できるようにします。RTCが接続できない場合、Discordはボイス通話やビデオ通話を正常に開始できず、ブラウザ版やアプリ版で「RTC接続中」の表示が止まってしまうことがあるのです。

Discordが「RTC接続中」で止まる主な原因

Discordで「RTC接続中」の問題が発生する場合、これは通常、アプリが安定した音声接続を確立するのに障害が生じていることを意味します。この問題は、ネットワーク設定からアプリ固有の不具合まで、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。以下に、Discordが「RTC接続中」で止まる最も一般的な原因を挙げます：

❌ネットワークまたはファイアウォール：ファイアウォール、VPN、または制限されたネットワークが、Discordの音声接続をブロックしている可能性があります。

❌サーバーリージョンの問題：遠すぎる、または混雑している音声サーバーが、安定した接続を妨げている可能性があります。

❌アプリ／ブラウザのバージョンが古い：古いバージョンを使用していると、「RTC接続中」エラーが発生する原因となります。

❌キャッシュまたはブラウザの競合：クッキー、キャッシュ、または拡張機能が接続をブロックしている可能性があります。

❌VPN／プロキシの干渉：VPNまたはプロキシが、Discordの音声トラフィックを妨害している可能性があります。

❌ISPの制限：一部のネットワークでは、Discordの音声ポートをブロックまたは速度制限しています。

❌Discordサーバーの問題：サービスの停止やサーバーの高負荷が、RTC接続を遅延させる原因となっている可能性があります。

❌オーディオデバイスの問題：競合または設定が誤っているオーディオデバイスが、RTC接続を停止させている可能性があります。

Discordが「RTC接続中」の問題の解決策

Discordが「RTC接続中」で止まり続ける場合は、以下のいくつかの解決策を試して、音声接続を回復させてください。これらの解決策は、ネットワーク問題、アプリ設定、システム競合などの一般的な原因に対処します：

方法1：Discordとデバイスを再起動

場合によっては、Discordを再起動するだけで解決します。アプリを完全に閉じてください。Windowsではタスクマネージャー（「Ctrl+Shift+Esc」を押し、プロセスからDiscordを探して「タスクの終了」をクリック）、モバイル端末ではバックグラウンドアプリを確認して、バックグラウンドで動作していないことを確認します。

その後、Discordを再起動し、再度ボイスチャットに接続してみてください。デバイス全体を再起動することも、RTC接続を妨げている一時的な不具合を解消するのに役立つ場合があります。

方法2：インターネット接続を確認

インターネット接続が安定して機能していることを確認してください。Wi-Fiとモバイルデータを切り替えたり、ルーターを再起動して接続をリフレッシュしてみてください。速度が遅い、不安定、または断続的なインターネット接続は、Discordが音声サーバーに接続するのを妨げ、「RTC接続中」の問題を引き起こす原因となります。

方法3：VPNまたはプロキシを無効にする

DiscordのRTC（音声）システムは、直接のネットワーク接続を必要とします。VPNまたはプロキシを使用している場合、この接続を妨害し、「RTC接続中」の問題を引き起こす可能性があります。お使いの端末のVPNまたはプロキシを一時的に無効にしてから、Discordを再起動し、再度ボイスチャットに接続してみてください。

方法4：Discordを再インストール

上記の手順で「DiscordがRTC接続中で止まり続ける」問題が解決しない場合、Discordの再インストールは、問題の原因となっている可能性がある破損したファイルや設定を修正するのに役立ちます。「コントロールパネル」を開き、「プログラム」をクリックします。インストールされているプログラムの一覧からDiscordを見つけ、クリックして、「アンインストール」を選択します。

方法5：音声サーバーリージョンを変更

Discordがボイスチャンネルで接続できない場合、その原因は混雑したサーバーリージョンにある可能性があります。サーバーリージョンを別の地域に変更し、その後で元に戻すことで接続をリフレッシュしてみてください。

ステップ 1：Discordアプリを起動し、左側のサイドバーから該当のサーバーを選択します。設定を変更したいボイスチャンネルを右クリックし、「チャンネルの編集」を選択します。

ステップ 2：チャンネル設定で「概要」タブに移動し、「地域の上書き」というドロップダウンメニューを見つけます。（通常は「自動」に設定されています）近くのリージョンを選択して変更を保存してください。

方法6：サービス品質向上のパケット優先度を無効にする

DiscordのQoS（サービス品質）機能がRTC接続に干渉し、「RTC接続中」の問題を引き起こす場合があります。QoS高パケット優先度を一時的に無効にすることで、RTC接続の問題が解決するか確認できます。

ステップ 1：Discordアプリを開き、画面左下の「ユーザー設定」（歯車アイコン）をクリックします。

ステップ 2：左サイドバーで下にスクロールし、「アプリの設定」の下にある「音声・ビデオ」を選択します。

ステップ 3：設定を下までスクロールし、「サービス品質向上のためパケットの優先度設定を有効にする」のトグルをオフにします。

設定後、Discordを再起動し、再度ボイスチャンネルに参加してみてください。

方法7：Discordのキャッシュを削除

破損したキャッシュファイルが原因で、Discordがボイスチャンネル（RTC）に接続できなくなる場合があります。この問題を解決するには、まずDiscordを完全に終了してください。次に、「Windows+R」キーを押し、「%appdata%」と入力してEnterキーを押すと、Roamingフォルダが開きます。その中から「Discord」フォルダを見つけ、その中の「Cache」サブフォルダを開き、フォルダ内のすべてのファイルを削除してください。完了したら、Discordを再起動し、再度ボイスチャンネルに参加してみてください。

方法8：DNSサーバーを変更

現在使用中のDNSサーバーが遅い、または不安定な場合、DNSサーバーを変更することでRTC接続の問題が解決する可能性があります。

ステップ 1：Windowsの場合、「Windows+R」キーを押し、「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押すと、「ネットワーク接続」が開きます。

ステップ 2：使用中のネットワーク接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。次に、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

ステップ 3：「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、信頼性の高いDNSアドレスを入力します。例えば、優先DNSサーバーに「8.8.8.8」、代替DNSサーバーに「8.8.4.4」を入力します。

方法9：Windowsファイアウォールを無効にする

Windowsファイアウォールが誤ってDiscordの音声接続をブロックし、「RTC接続中」の問題が発生することがあります。一時的にファイアウォールを無効にすることで、原因かどうかを確認できます。

ステップ 1：「Windows+S」キーを押し、「コントロール パネル」と入力して「開く」をクリックし、コントロールパネルを起動します。

ステップ 2：「システムとセキュリティ」＞「Windows Defenderファイアウォール」の順にクリックします。

ステップ 3：左ペインで「Windows Defenderファイアウォールの有効化または無効化」を選択します。

ステップ 4：「プライベートネットワークの設定」と「パブリックネットワークの設定」の両方で「Windows Defenderファイアウォールを無効にする」を選択します。

ファイアウォールを無効にした後、Discordを再起動し、音声接続をテストしてください。これで問題が解決した場合は、ファイアウォールを永久に無効にしたままにせず、再有効化してDiscordを例外として追加してください。

方法10：ネットワークドライバーを更新

ネットワークドライバーが古いか障害がある場合も、Discordが「RTC接続中」で止まる原因となります。ネットワークドライバーを更新することで、Discordの音声システムに対する安定した互換性のある接続を確保できます。

ステップ 1：「Windows+X」キーを押し、表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を選択します。

ステップ 2：デバイスマネージャーのウィンドウで「ネットワーク アダプター」を展開し、ネットワークデバイスを表示します。

ステップ 3：使用中のネットワークアダプター（例：Intel(R) Ethernet Connection や Realtek Wi-Fi Adapterなど）を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

ステップ 4：「ドライバーを自動的に検索」を選択します。Windowsが最新バージョンを検索し、利用可能であればインストールします。

ステップ 5：更新が完了したら、パソコンを再起動し、Discordを再度開いてRTC接続の問題が解決したか確認してください。

方法11：ネットワーク設定をリセット

これまでの解決策で改善せず、Discordのブラウザ版またはアプリ版が「RTC接続中」で止まり続ける場合、ネットワーク設定のリセットが有効です。これにより、DiscordのRTCサーバー接続を妨げている深層のネットワーク設定不具合が修正される可能性があります。この処理により、全てのネットワークアダプターと設定がデフォルト状態に戻ります。

ステップ 1：「Windows+R」キーを押し、「cmd」と入力してから「Ctrl+Shift+Enter」キーを押し、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。

ステップ 2：コマンドプロンプトのウィンドウで、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します：netsh winsock reset

ステップ 3：「Successfully reset the Winsock Catalog」というメッセージが表示されるまで待ちます。

変更を適用するためにパソコンを再起動してください。再起動後、再度Discordを開き、「RTC接続中」で止まらずにボイスチャットに接続できるかテストしてください。

方法12：Discordのオーディオサブシステムを変更

場合によっては、Discordのデフォルトのオーディオサブシステム（標準）が特定のハードウェアやドライバーと十分に連携せず、RTC接続や音声の問題を引き起こすことがあります。オーディオサブシステムを「レガシー」に切り替えることで互換性が回復し、「RTC接続中」の問題が解決される可能性があります。

ステップ 1：Discordアプリを開き、画面左下の「ユーザー設定」（歯車アイコン）をクリックします。

ステップ 2：「アプリ設定」の下にある「音声・ビデオ」を選択します。

ステップ 3：設定を下にスクロールし、「オーディオのサブシステム」セクションまで進みます。ドロップダウンメニューをクリックし、「Legacy」に変更します。

おまけ：Discordの写真や動画データを復元する方法

誤削除、アプリのクラッシュ、キャッシュのクリア、システムエラーなどによってDiscordの写真、動画、その他のファイルが失われた場合、信頼性が高く初心者にも使いやすいデータ復元ツールを使用することで簡単に復元できます。

以下は詳しい手順です。

ステップ 1：上のボタンを押して、お使いのコンピューターにMyRecoverをダウンロードしてインストールします。Discordデータが保存されていたドライブを選択し、「スキャン」をクリックして失われたDiscordファイルを検索します。

ステップ 2：必要な写真や動画をプレビューして選択し、「復旧」をクリックします。

ステップ 3：復元されたDiscordファイルを保存する場所を選択します。

MyRecoverを使用すれば、完全に削除したりフォーマットした後でも、Discordの写真や動画を簡単に救出することができます。

まとめ

Discordが「RTC接続中」で止まってしまうのは、友人とチャットや配信を楽しみたい時には特にイライラするものです。幸い、ほとんどの場合、この問題はネットワーク、アプリ、またはデバイスの単純な競合が原因であり、上記の解決策で簡単に解決できます。

また、トラブルシューティング中に重要なDiscordの写真や動画を失ってしまった場合でも、MyRecoverを使えば数回クリックするだけで安全に復元できます。さらにこのソフトウェアは、起動可能なデータ復元USBドライブを作成する機能を備えており、オペレーティングシステムにアクセス不能な状態でも必要なデータを復元できるため、コンピューターが通常通り起動しない状況で特に有用です。