EFIシステムパーティションがない場合の確認方法と原因、Windowsスタートアップ修復、BCDBootによる再構築手順を解説します。誤削除したパーティションの復旧判断も紹介します。
「EFIシステムパーティションが見つからない」「No bootable device」「オペレーティングシステムが見つかりません」と表示されても、すぐにEFI領域が削除されたとは限りません。EFIシステムパーティション(ESP)は通常エクスプローラーに表示されず、ドライブ文字も付いていないため、見えない状態が正常です。
UEFIで起動するWindowsでは、ESPは一般にGPTディスク上の小容量FAT32領域で、WindowsブートマネージャーやBCDを保存します。領域自体が残っていて起動ファイルだけが壊れた場合と、パーティションそのものが未割り当てになった場合では、対処方法が異なります。
先にディスク構成とWindows領域の状態を確認し、重要データが読めるなら別ドライブへ退避してください。DiskPartのclean、format、delete partition、初期化は、対象を誤ると復旧を難しくするため実行しません。
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確認結果 |
考えられる状態 |
次の対応 |
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小容量のFAT32/システム領域がある |
ESPは存在し、起動ファイルやBCDが破損 |
スタートアップ修復、次にBCDBoot |
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領域はあるがドライブ文字がない |
通常の保護状態である可能性 |
DiskPartで一時的に文字を割り当てて確認 |
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GPTディスクにESPがなく未割り当てがある |
ESPを誤削除した可能性 |
復旧か再作成かを目的別に判断 |
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ディスク自体が見えない・容量が異常 |
接続または物理障害の可能性 |
通電を止め、専門業者へ相談 |
Windowsが起動する場合は、Win+Xから「ディスクの管理」を開きます。
PCが起動しない場合はWindowsインストールメディアまたは回復ドライブから「コンピューターを修復する」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」へ進みます。
ステップ 1:「diskpart 」と入力してEnterキーを押し、「list disk 」で対象ディスクを確認します。GPT列にアスタリスクがあるかも確認してください。
ステップ 2:「select disk 0」のように対象を選び、「list partition 」と「list volume 」を実行します。番号は実際の環境に置き換えます。
ステップ 3:小容量のFAT32ボリュームで「システム」と表示される領域があれば、ESPが存在する可能性が高いです。Windows領域の文字も記録します。WinREではC:とは限りません。
ESPが存在し、Windows領域も認識されている場合は、変更の少ないスタートアップ修復から試します。Microsoftのスタートアップ修復は、破損したシステムファイルや起動構成など、Windowsの起動を妨げる一般的な問題を自動診断します。
ステップ 1:Windows回復環境で「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ修復」を選択します。
ステップ 2:対象のWindowsを選び、必要ならアカウントのパスワードを入力して診断完了を待ちます。
ステップ 3:再起動後、UEFI設定でWindows Boot Managerが起動候補に戻っているか確認します。改善しない場合だけ次の方法へ進みます。
EFI領域が残っているのに起動できない場合は、WinREでESPへ一時的なドライブ文字を割り当て、BCDBootでWindowsの起動ファイルを再作成します。コマンドを実行する前に、対象ディスク、Windows領域、ESPを容量とファイルシステムで照合してください。
ステップ 1:DiskPartで「list disk」を実行し、容量とGPT列からWindowsがある物理ディスクを確認します。複数のディスクがある場合は、「select disk N」>「detail disk」>「list partition」の順に実行し、ディスク番号、容量、接続先を記録してください。Nは実際の番号へ置き換えます。
ステップ 2:「list volume」でWindowsフォルダーがある領域とFAT32のESPを確認します。ESPがWindows領域と同じ物理ディスクにあるかを照合し、「select volume N」または対象パーティションを選択します。S:が未使用であることを確認してから「assign letter=S」を実行します。複数のESPがある場合は、容量だけで選ばないでください。
ステップ 3:「exit」でDiskPartを終了し、「dir C:\Windows」のようにWindowsフォルダーの場所を確認します。WinREではD:\Windowsなど別の文字になることがあるため、WindowsフォルダーとSystem32が実在する文字を使用します。
ステップ 4:「bcdboot C:\Windows /s S: /f UEFI」を実行します。C:とS:は確認した実際の文字へ置き換えます。
「/s S:」を指定した場合、BCDBootは指定したESPへ起動ファイルとBCDをコピーしますが、UEFIファームウェアのNVRAMにWindows Boot Managerの項目は作成しません。代わりに、UEFIの既定起動パスに依存します。
同じPCでBCDBootにシステムパーティションを自動判定させる公式の修復例は「bcdboot D:\Windows」です。ただし、複数ディスクや複数ESPが接続されている環境では意図しないESPが選ばれる可能性があるため、不要な外付けディスクを外し、対象構成を確認したうえで使用してください。
BitLockerでWindows領域が暗号化されている場合は、有効な回復キーでロックを解除してから作業します。キーを回避する方法はありません。文字やディスク番号に確信がなければ、書き込みを伴う操作を止めて専門家へ相談してください。
GPTディスクにESPが本当に存在せず、Windows領域が正常で、十分な未割り当て領域がある場合は、新しいFAT32のESPを作成してBCDBootで起動ファイルを配置できます。これは削除された元のESPを復元する方法ではなく、新しい起動領域を構築する方法です。
ステップ 1:重要データを退避し、WinREのDiskPartで対象ディスクがGPTであること、Windows領域と未割り当て領域を再確認します。
ステップ 2:ESPの必要容量はセクターサイズとメーカー構成で異なります。Microsoftの現在のUEFI/GPT展開要件では、512/512eセクターのデバイスは200MB以上、4Kネイティブのデバイスは300MB以上です。
セクターサイズを確認できず、同じディスクに十分な連続未割り当て領域がある場合は、保守的な例として「create partition efi size=300」を使用し、続けて「format quick fs=fat32 label=System」「assign letter=S」を実行します。空き領域が不足する場合は、確認なしでWindows領域を縮小したり他のパーティションを削除したりしないでください。
ステップ 3:「exit」でDiskPartを終了し、Windowsフォルダーの実際のドライブ文字を確認してから「bcdboot C:\Windows /s S: /f UEFI」を実行します。「/s」を指定した場合、NVRAMにWindows Boot Managerの項目は自動作成されません。処理後はUEFIの既定起動パスとファームウェアの起動項目を確認してください。
必要な空き領域がない場合に、十分な確認なしでCドライブを縮小したり他のパーティションを削除したりしないでください。メーカー固有の起動構成、複数OS、複数ディスク環境では手順が異なるため、ディスク全体のバックアップを優先します。
目的が「Windowsを再び起動させるだけ」なら、新しいESPを作成してBCDBootを実行する方が直接的です。一方、誤削除直後で領域が未割り当てになり、元のパーティション境界や格納内容を保った状態で戻したい場合は、MyRecover Professionalの「パーティションの復旧」を論理復旧の選択肢として検討できます。
MyRecoverの「パーティションの復旧」は失われた、またはアクセス不能なパーティションと、その中の復元可能なファイルやフォルダを探す機能です。復旧結果は、上書きの有無、パーティション情報の損傷、媒体の健康状態によって変わります。
また、OS、ストレージコントローラー、接続方式、SSDがTRIMに対応し、削除情報がデバイスまで通知された場合は、元データの復旧可能性が低下することがあります。どの条件でも完全な復旧は保証されません。
ステップ 1:対象ディスクへの書き込みを止め、MyRecoverを別の正常なドライブへインストールします。「パーティションの復旧」でEFI領域を失った物理ディスクを選びます。
ステップ 2:削除したばかりでパーティション構造が残っている可能性がある場合は、まず高速スキャンを実行します。目的のデータが見つからなければ、より詳細に調べられる完全スキャンを試してください
ステップ3:検出された候補の容量、ファイルシステム、開始・終了セクターを確認し、元のEFI領域と一致する候補だけを選択して続行します。
ステップ 4:処理後にディスク構成を確認します。Windowsが起動しない場合は、復旧したESPに対してBCDBootで起動ファイルを再作成する必要がある場合があります。
EFIシステムパーティションがないように見えても、ドライブ文字がないだけなら正常です。まずGPT、FAT32の小容量領域、Windows領域、UEFIの起動順序を確認し、ESPが残っている場合はスタートアップ修復、次にBCDBootを試します。ESPが本当にない場合は、起動だけを戻すなら再作成が基本です。
誤削除した元のEFIパーティションをパーティション単位で戻したい場合に限り、MyRecoverの「パーティションの復旧」を検討してください。企業内の複数端末や顧客PCを継続的に扱うIT担当者は、運用範囲に応じてMyRecover Technicianも選択できます。
1.EFIシステムパーティションがエクスプローラーに表示されないのは正常ですか?
はい、通常は正常です。ESPは誤操作を防ぐためドライブ文字がなく、エクスプローラーに表示されません。ディスクの管理やDiskPartで小容量のFAT32システム領域が確認できれば、存在している可能性が高いです。
2.EFIパーティションがないとWindowsは起動できませんか?
UEFIモードのWindowsは通常、ESP内のブートマネージャーとBCDを使うため、領域や起動ファイルが失われると起動できません。ただしWindows領域が無事なら、新しいESPとBCDBootで復旧できる場合があります。
3.EFIパーティションを削除してもCドライブのデータは残りますか?
Cドライブのファイルが直ちに消えるとは限りませんが、Windowsは起動できなくなる可能性があります。追加操作で上書きする前にデータを退避し、起動修復、ESP再作成、パーティション復旧のどれが必要かを判断してください。
4.BCDBootを実行しても起動できない場合はどうしますか?
Windows領域とESPの文字、GPT/UEFI設定、BitLockerの解除状態、起動順序を再確認します。ディスクエラーやWindows領域の破損も考えられるため、同じコマンドを繰り返さず診断ログと媒体状態を確認してください。
5.EFIパーティションは何MBで作成すればよいですか?
セクターサイズとメーカー構成で異なります。Microsoftの現在のUEFI/GPT展開要件では、512/512eセクターのデバイスは200MB以上、4Kネイティブのデバイスは300MB以上です。既存PCには100MBや260MBなど別の構成もありますが、既存サイズをそのまま手動作成の一般基準にはできません。メーカー仕様とディスク配置を確認し、十分なバックアップを取ってください。
6.MyRecoverだけでWindowsの起動も修復できますか?
いいえ。MyRecoverは論理的に失われたパーティションと復元可能な内容を探すソフトで、Windowsの起動設定を直す専用ツールではありません。ESPの復旧後も、スタートアップ修復やBCDBootが必要になる場合があります。