パーティションを削除するとどうなる データとWindowsへの影響と誤削除時の対処法

パーティションを削除するとどうなるかを、データ消失・未割り当て領域・Windowsの起動への影響から解説します。Dドライブを消してもCドライブが自動で増えない理由と、誤削除後の復旧方法も紹介します。

更新者 Aeri    更新日: 2026年10月19日

 パーティションを削除するとどうなるかを先に確認する

 

パーティションを削除すると、その領域をドライブとして使うための区画情報が失われ、中のファイルへ通常の方法ではアクセスできなくなります。Windowsの一般的なベーシックディスクでは、削除した領域は「未割り当て」として表示されます。Dドライブを削除しても、Cドライブの容量が自動的に増えるわけではありません。

通常のデータ領域なら、主にデータや保存先設定に影響しますが、使用中のEFIシステムパーティションを削除するとWindowsが起動できなくなる場合があります。すでに誤って削除した場合は、新しいボリュームの作成やフォーマットを止めてください。元の内容が残っていれば復旧の可能性はありますが、削除前と同じ状態に戻せるとは限りません。

削除後に変わるのは区画の情報とファイルへのアクセス

ドライブは消えても物理ディスクの総容量は変わらない

パーティションは、1台のHDDやSSDの中に設ける論理的な区画です。たとえば1台のSSDをCとDに分けている場合、Dを削除してもSSD自体が小さくなったり、Dの容量がCへ移動したりするわけではありません。

エクスプローラーには通常、使えるボリュームがドライブとして表示されます。区画がなくなるとドライブ一覧から消えますが、ディスクの管理には元の領域が未割り当てとして残ります。MBRディスクの拡張パーティション内にあった論理ドライブでは、削除後に「空き領域」と表示されるなど、構成による違いもあります。

ファイルはごみ箱に移らず普通には開けなくなる

パーティションの削除は、エクスプローラーでファイルを削除する操作とは異なり、ごみ箱から元へ戻すことはできません。保存していた文書や写真だけでなく、そのドライブにインストールしたアプリや、保存先として指定していたバックアップ処理も使えなくなることがあります。

一方、区画情報の削除と全データの上書きは同じ処理ではありません。元のファイルシステム情報やデータが残る場合はありますが、その後のボリューム作成、フォーマット、Windowsの再インストールで上書きされれば復旧が難しくなります。SSDではTRIMなどの影響もあるため、「消しただけなら必ず戻る」とは判断できません。

どのパーティションを削除したかで影響が異なる

ドライブ文字の有無や容量だけでは、不要な領域かどうかは分かりません。以下は一般的なWindows PCの例です。メーカー独自の構成や複数OSの環境では役割が異なるため、表示名だけで削除を決めないでください。

削除する領域

起こり得る影響

削除前の判断

データ用のD・Eドライブ

保存ファイルが開けず、アプリや保存先設定も動作しなくなる

別媒体にデータを退避し、依存する設定を確認する

Windowsが入ったCドライブ

OS・アプリ・ユーザーデータへのアクセスを失い、起動できなくなる

再インストールと完全なデータ退避を前提にする

使用中のEFIシステムパーティション

起動に必要なファイルを失い、次回起動で失敗する場合がある

容量を増やす目的で削除しない

WinREの回復パーティション

回復環境によるトラブルシューティングが使えなくなる場合がある

reagentc /infoで現在の使用先を確認する

OEM領域・MSR・用途不明の領域

メーカーの復元機能やディスク管理に影響する場合がある

メーカー資料で用途を確認するまで残す

EFI、MSR、Windows、回復領域の役割は、MicrosoftのUEFIとGPTのパーティション構成で整理されています。小さな領域でも起動や回復を支えるため、空き容量が多い、ドライブ文字がないという理由だけでは不要と判断できません。

回復パーティションを消してもすぐには異常が見えないことがある

使用中の回復領域だけを削除した場合、通常のWindows起動が続いても、故障時にWinREの機能へ進めなくなることがあります。逆に、回復パーティションが複数ある場合は古い領域が残っている可能性もありますが、複数あるというだけでは削除対象を特定できません。

管理者のターミナルでreagentc /infoを実行すると、Windows REの状態と登録先を確認できます。これは確認用のコマンドです。

表示されない領域がすべて不要とは限らず、メーカーの工場出荷状態への復元イメージとWinREも同一ではありません。

フォーマットやドライブ文字の削除と何が違うのか

「削除」「初期化」「フォーマット」は対象も結果も異なります。データを残したいときに操作を取り違えると、単にドライブを隠すつもりでも区画ごと失うことがあります。

操作

主な変更

データへの影響

ドライブ文字の削除

CやDなどの割り当てを外す

区画とファイルシステムは残るが、その文字のパスでは開けなくなる

パーティション・ボリュームの削除

対象の区画をなくす

その領域のファイルが通常は利用できなくなる

フォーマット

選んだボリュームにファイルシステムを作る

元の管理情報が変わり、元データの復旧が難しくなる場合がある

diskpart clean

選んだ物理ディスクの区画情報を消す

1区画ではなくディスク内の複数領域へ影響する

diskpart clean all

ディスクの各セクターをゼロで上書きする

上書きされた元のデータは通常の復旧ソフトでは戻せない

特にDiskPartのcleanを、Dドライブだけを削除する操作と混同しないでください。clean allはさらに全セクターへの書き込みを伴う処理で、実行後の復旧可能性が大きく異なります。

この違いは、Microsoftのcleanコマンド仕様にも明記されています。売却や譲渡時には、パーティションを削除しただけで機密情報の消去が完了したと考えず、機器メーカーの消去手順を確認します。

Dドライブを削除してもCドライブが自動で増えない理由

削除で生まれるのは使い道が未定の領域です。Cドライブへ組み込むには別途拡張操作が必要で、一般的なベーシックディスクを「ディスクの管理」で拡張する場合は、同じディスク上でCの直後に未割り当て領域が連続している必要があります。

たとえば「C → D」ならDを削除した場所がCの直後になります。一方、「C → 回復 → D」ではDを削除しても回復領域が間に残ります。また、CがSSD、Dが別のHDDにある場合、Dを削除してもCの基本パーティションをその容量で拡張することはできません。

拡張にはファイルシステムなどの条件もあります。Microsoftのボリューム拡張条件を確認し、「ボリュームの拡張」が選べないからといって、間にあるEFIや回復領域を順に消すのは避けてください。

まだ削除していないなら役割とバックアップを確認する

削除してから復旧を試すより、削除前に必要な内容を別ディスクへ退避する方が確実です。以下は確認の手順で、パーティションを削除する手順ではありません。

ステップ 1:スタートを右クリックして「ディスクの管理」を開きます。WindowsキーとRキーでdiskmgmt.mscを実行して開くこともできます。

ステップ 2:下側のディスク番号、総容量、領域の並びを記録します。CとDが同じ物理ディスク上にあるか、EFI・回復・システムなどの表示が付いた領域があるかを確認します。

ステップ 3:対象のファイルを別の物理ドライブへコピーし、コピー先で開けるか確認します。インストール済みアプリの移行方法や、保存先をそのドライブに固定した設定も確認してください。

ステップ 4:古い起動ディスクを再利用する場合は、新しいディスクだけでWindowsが起動するかを、機種の保守手順に従って確認します。ディスクの取り外しが難しい機種やBitLockerを使う環境では、回復キーとメーカー手順を確認してから作業します。

注意:Windowsが削除を許可しない領域を、強制オプションで消せば安全になるわけではありません。特に使用中のシステム領域や動的ディスクは、一般的なデータパーティションの例と同じ手順で扱わないでください。

誤って削除した直後は未割り当て領域に書き込まない

削除した区画を元へ戻したい場合と、空の領域として再利用したい場合では、次の操作が逆になります。データが必要なら、新しいボリュームの作成やフォーマットに進まず、対象ディスクへの保存を止めます。

ステップ 1:ダウンロード、アプリのインストール、ファイルコピーを止めます。削除した領域へWindowsを再インストールしている場合は続行せず、同じ物理ディスクへの新しい書き込みを避けます。

ステップ 2:ディスクの管理で元の場所が未割り当てになっているかを確認します。新規ボリュームを作って同じドライブ文字を付けても、元のパーティションを復旧したことにはなりません。

ステップ 3:バックアップの有無、削除後に行った操作、ディスクの種類を記録します。異音や頻繁な切断がある、業務上重要なデータがある場合は、追加スキャンの前に専門業者へ相談してください。

SSDでは、削除・フォーマットなどの処理でTRIMに関連した通知が行われるかどうかが、OS、実行した操作、接続機器によって異なります。通知された領域がSSD側で回収されれば復旧できなくなる場合があり、USB接続だからTRIMが必ず無効とも断定できません。削除後の時間だけでなく、上書きと媒体の状態が重要です。

データが必要ならバックアップかパーティション復旧を選ぶ

バックアップがある場合は必要な内容を別ディスクへ戻す

必要なファイルがすべてバックアップにあるなら、元のディスクに書き戻す前に内容を確認します。ファイルの復元と、OSの起動に必要な構成を戻すシステムイメージ復元では、対象と上書き範囲が異なります。

ステップ 1:別の正常なPCまたは正常に起動するWindowsで、バックアップ媒体やクラウドの保存内容を開きます。必要なフォルダー、更新日時、ファイルがそろっているか確認します。

ステップ 2:残したいデータを別の正常な物理ドライブへ復元またはコピーし、代表的な文書や写真を開いて検証します。元の領域に未回収の内容がある間は、その領域へ復元しません。

ステップ 3:必要な内容が確保できた後で、元のパーティションを復旧するか、空の領域として作り直すかを決めます。システムイメージを使う場合は、利用するバックアップ製品の手順で上書き対象を確認します。

バックアップがないデータ領域はMyRecoverで復旧を試みる

Windowsが正常に起動し、誤って削除したデータパーティションのあるディスクを安定して認識できる場合は、MyRecover Professionalの「パーティションの復旧」を検討できます。未割り当て領域の残存情報を調べ、失われたパーティションと、その中の復旧可能なファイルやフォルダーをまとめて取り戻すための機能です。

MyRecover
強力なデータ復旧ソフト
  • 対応デバイスの多様性:内蔵および外付けHDD、SSD、SDカード、USBメモリなど、さまざまなストレージデバイスからのデータ復元に対応しています。
  • 広範なデータ損失原因への対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染など、さまざまな原因によるデータ損失を復旧可能です。
  • 多彩なファイル形式に対応:JPEG、PNG、MP4、MOV、DOC、XLSX、PDF、ZIP、RARなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しています。
  • 便利なハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が簡単に行えます。
  • 高い互換性:Windows 11、10、8、7およびWindows Serverに対応し、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど、多様なファイルシステムをサポートします。

復旧結果は元の境界、ファイルシステム、上書き、媒体の状態に左右されます。

Windowsが起動しなくなった場合は以下の通常起動用手順をそのまま使わず、対象への再インストールを止め、データ確保と起動構成の修復を分けて相談してください。パーティション復旧だけでWindowsの起動まで必ず直るわけではありません。

ステップ 1:MyRecoverは、復旧対象とは別の正常な物理ディスク、または別の正常なWindows PCに保存してインストールします。復旧対象のディスクには、新しいアプリやファイルを書き込まないでください。

起動後に「パーティションの復旧」を選び、削除した領域があった物理ディスクを容量・型番で確認して選択します。

ステップ 2:高速スキャンから開始します。候補が見つからない場合は完全スキャンへ切り替え、元の容量、ファイルシステム、開始位置、内容を照合します。

ステップ 3:案内に従ってスキャンし、候補の容量、ファイルシステム、開始・終了位置を元の構成と照合します。一致する候補を選んで復旧を進め、重なった候補や用途不明の領域を推測で選択しないでください。

ステップ 4:完了後、ディスクの管理とエクスプローラーで領域を確認し、必要なファイルを開いて検証します。アクセスできた重要な内容は別の正常な物理ドライブへコピーし、確認が終わるまで再分割や再インストールを控えます。

元のデータが不要になった領域は用途を決めて再利用する

必要な内容のバックアップや復旧が完了し、元のデータを戻す必要がない場合に限り、未割り当て領域を再利用します。新しいボリュームを作っても元のファイルは戻らず、既存ボリュームを拡張すれば元の領域へ新しいデータが書かれる可能性があります。

独立したドライブとして使う場合

ステップ 1:ディスクの管理で、対象の未割り当て領域を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。ディスク番号と容量を再確認してください。

ステップ 2:作成するサイズ、空いているドライブ文字、用途に合うファイルシステムを指定します。通常のWindows内蔵データ用ならNTFSが選択肢になります。

ステップ 3:指定内容を確認して完了し、エクスプローラーから開けるか確かめます。必要なファイルは確認済みのバックアップから戻します。

隣接するCドライブを拡張する場合

ステップ 1:同じベーシックディスク上でCの直後に未割り当て領域が連続し、拡張に対応するファイルシステムであることを確認します。変更前にCの重要データもバックアップします。

ステップ 2:Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を選び、追加する容量を指定します。項目が選べない場合は中止し、領域の並びや条件を確認します。

ステップ 3:確認画面で容量と対象を照合して完了し、Cの総容量を確認します。間にある回復領域やEFIを、拡張するためだけに追加削除しないでください。

まとめ

パーティションを削除すると、区画とその中のファイルを通常の方法では使えなくなり、元の場所は未割り当てなどの状態になります。データ用領域、Windows、EFI、回復領域では影響が異なり、Dを消しただけでCが自動的に広がることもありません。削除前には役割とディスクの並びを確認し、必要な内容を別の物理ドライブへ退避してください。

誤って消した場合は、作り直す操作よりも書き込みを止めることが先です。バックアップがなければ、状態が安定したデータ領域についてMyRecoverの「パーティションの復旧」を検討し、復旧できた内容を別ドライブへ確保します。再利用へ進むのは、残すべきデータを確認してからにしましょう。

よくある質問

1.空のパーティションなら削除しても問題ありませんか?

ファイルが見えなくても、起動や回復に使う領域なら削除すべきではありません。EFI・回復・MSRなどの役割は空き容量やドライブ文字の有無では判断できないため、種類と使用状況を先に確認してください。

2.Dドライブを消すとCドライブのファイルも消えますか?

普通のベーシックディスクでDだけを削除するなら、通常はCのファイルを直接削除しません。ただしDに置いたアプリや保存先へはアクセスできなくなります。物理ディスク全体へのcleanとは区別してください。

3.同じサイズでパーティションを作り直せば元に戻りますか?

同じサイズで作り直しても、元のパーティションを復旧したことにはなりません。境界が一致しない場合があり、フォーマットで管理情報も上書きされます。データが必要なら新規作成を止め、残存情報からの復旧を検討します。

4.削除したパーティションはごみ箱から戻せますか?

パーティションの削除はごみ箱の復元対象ではありません。ファイルを個別に移した操作ではなく、ドライブの区画情報を変更したためです。バックアップを確認し、なければ書き込みを止めて復旧の可能性を調べます。

5.SSDのパーティションを削除したら復旧は不可能ですか?

SSDのパーティションでも復旧できる場合はありますが、TRIMの処理状況や上書きに左右されます。削除方法、接続機器、OSによって動作が異なるため、実行済みとは断定できません。新規作成やフォーマットをせず使用を止めます。

6.回復パーティションが複数あれば古いものを消せますか?

複数あるだけでは削除してよい領域を特定できません。reagentc /infoでWinREの登録先を確認できますが、OEMの復元領域は別の役割を持つ場合があります。メーカー資料と回復手段を確認して判断します。

Aeri · 編集者
データ復旧分野における長年にわたりパソコンから削除されたファイルの復元技術を研究・実践してきました。HDD/SSDをはじめ、USBメモリやSDカードなど多様な記憶媒体からのデータ救出事例を数多く手がけ、特に論理障害によるファイル消失の回復に高い技術力を有しています。特に複雑なファイルシステムの解析や物理障害が発生したドライブからの復旧において定評があり、企業から個人ユーザーまで幅広い層から信頼を集めています。
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