パソコンを使っていると、突然画面が青くなり「ブルースクリーン」が表示されたあと、再起動を繰り返すトラブルが起こることがあります。また、このような再起動ループの中で、大切なデータが消えてしまうリスクもありますが、適切な復元ツールやバックアップを使えばデータを戻せる可能性があります。本記事では、原因と解決方法から、消えたデータの復元方法まで初心者にもわかりやすく解説します。
この問題は、Windowsパソコンを使用中に突然画面が青いエラー画面(ブルースクリーン)に切り替わり、その後パソコンが自動的に再起動したものの、再び同じブルースクリーンが発生してまた再起動する……という動作を何度も繰り返す状態を指します。
つまり、通常のWindowsデスクトップに正常に入れず、起動とエラーと再起動の無限ループに陥ってしまうトラブルです。この「ブルースクリーンで再起動を繰り返す」症状が発生すると、作業の中断だけでなく、保存していなかったデータが消えたり、繰り返しの再起動によってハードディスクやSSDに負荷がかかるリスクもあります。
以下のような原因が考えられます。それぞれ単独で、または複数が組み合わさって発生することがあります。
これらの原因を一つずつ確認し、適切な解決方法を試すことで、多くのケースで問題を解消できます。
ここからは、パソコンがブルースクリーンになった後に再起動を繰り返すという症状を解消するための手順を、最も簡単なものから順に紹介します。どの方法も初心者でも無理なく試せる内容です。
意外なことに、特定のUSB機器の相性問題や電力不足が、ブルースクリーンになって再起動を繰り返す直接の原因であるケースがあります。
それでまず試すべきは、パソコンに接続されている余計な周辺機器を全部取り外すことです。USBメモリ、外付けハードディスク、プリンタ、さらにはマウスやキーボードもいったん外します。その後で再起動してみてください。
「セーフモード」とは、Windowsの最低限の機能だけで起動する特別なモードです。通常通りに起動しようとするとすぐにブルースクリーンが出て再起動を繰り返すような場合でも、セーフモードなら入れることがよくあります。
ステップ 1:パソコンの電源を入れ、Windowsのロゴが表示される前に電源ボタンを長押しして強制的に切ります。これを3回繰り返すと、自動的に回復環境が起動します。
ステップ 2:画面が出たら、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」を選びます。
ステップ 3:再起動後、キーボードの「4」または「F4」を押してセーフモードを起動します。インターネットが必要なら「5」か「F5」を押します。
セーフモードで起動できたら、最近追加したアプリやドライバが犯人かどうかを調べます。特にウイルス対策ソフトやハードウェア制御用のユーティリティは、Windowsの安定動作を妨げることがあります。
ステップ 1:セーフモードで「コントロールパネル」を開き、「プログラムと機能」をクリックします。
ステップ 2:「インストール日」で並べ替え、問題が起こる直前にインストールしたアプリを探します。
ステップ 3:そのアプリを右クリックして「アンインストール」を選び、画面の指示に従って削除します。
パソコンを通常再起動し、症状が改善したか確認します。
システムファイルの破損が「パソコンがブルースクリーンを表示し、再起動を繰り返す」直接の原因であるなら、Windowsに標準で備わっているSFCというツールが効果を発揮します。
ステップ 1:セーフモードで「コマンドプロンプト」を管理者として起動します。
ステップ 2:「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。
ステップ 3:スキャンが終わるまで待ちます(10~15分くらいです)。「破損ファイルを修復しました」と出たら、パソコンを再起動します。
「修復できませんでした」と表示された場合は、「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行してから、もう一度SFCを試してください。
Windowsの「高速スタートアップ」機能は、シャットダウン時にシステムの一部を保存して次回の起動を速くする仕組みです。しかしこの機能が特定のドライバやハードウェアと合わないと、ブルースクリーンが発生した後に再起動を繰り返す原因になることがあります。
ステップ 1:セーフモードで「コントロールパネル」>「ハードウェアとサウンド」>「電源オプション」を開きます。
ステップ 2:「電源ボタンの動作を選択する」をクリックし、「現在利用できない設定を変更します」をクリックします。
ステップ 3:「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。
パソコンを再起動し、普通に起動できるか試します。
システム復元は、問題が起こる前の状態にWindowsの設定やシステムファイルを戻す機能です。あなたの大切な書類や写真などの個人データはそのままに、ドライバやレジストリの変更だけを巻き戻せます。
ステップ 1:回復環境またはセーフモードから「コントロールパネル」>「回復」>「システムの復元を開く」を選びます。
ステップ 2:推奨される復元ポイントか、問題が発生する前の日付のポイントを選びます。
ステップ 3:「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして、どのアプリが削除されるか確認します。
ステップ 4:「次へ」>「完了」をクリックし、復元を実行します。終わるとパソコンが自動で再起動します。
スタートアップ修復は、Windowsが正常に起動しない場合に自動的に問題を診断して直してくれるツールです。ここまで紹介した方法で改善せず、特に起動してすぐにブルースクリーンが出て再起動を繰り返すという深刻な状態に対して力を発揮します。
ステップ 1:パソコンの電源を入れ、Windowsロゴが出る前に強制シャットダウンを2~3回繰り返して回復環境を起動します。
ステップ 2:「オプションを選択」で「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ修復」をクリックします。
ステップ 3:修復対象のアカウントを選び、パスワードを入力します。
修復が自動的に行われ、「修復できませんでした」か「修復完了」と出たら、再起動します。
これが最後の手段です。最近行ったWindowsの大きなアップデートが原因で、パソコンがブルースクリーンになり再起動を繰り返すようになった場合、そのアップデートをアンインストールして前のバージョンに戻すことができます。
ステップ 1:回復環境を起動し、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「更新プログラムのアンインストール」を選びます。
ステップ 2:「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」または「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」を選びます。
ステップ 3:アンインストールが完了するまで待ちます(20~30分程度かかります)。
パソコンを以前の状態に戻して再起動し、正常に動くか確認します。元に戻しても症状が続くなら、最終的にはクリーンインストールを考える必要があります。
どんなに丁寧に対処しても、残念ながらこのようなトラブルの最中に大切なデータが消えてしまうリスクは常につきまといます。特に何度も再起動を繰り返しているうちに、システムファイルだけでなく、保存してあった書類や写真、動画などが突然アクセスできなくなったり、まるごと消えてしまうことも少なくありません。
前章で紹介したいずれかの方法によってセーフモードで起動できる状態になっている場合、データの救出は比較的簡単です。この状態で、外付けHDDやUSBメモリをパソコンに接続し、消えたくない大切なデータをそれらの外部ドライブにコピーしてバックアップを取ってください。
しかし、問題は「ブルースクリーンになり、再起動を繰り返す」状態が深刻化し、セーフモードにも全く入れないケースで、Windowsにログインすることすらできないため、通常の方法でデータにアクセスすることは不可能です。このような起動できないパソコンからのデータ復元を実現するために、ここでは「MyRecover」という専門的なデータ復旧ソフトウェアをご紹介します。
MyRecoverは、Windowsパソコン向けに開発されたデータ復元ツールで、誤って消してしまったファイルはもちろん、システムクラッシュやブルースクリーン障害によってアクセスできなくなったデータの復旧にも高い実績を持っています。
それでは実際に、正常に動作する別のパソコンを使って起動可能なUSBを作成し、ブルースクリーンで再起動を繰り返すパソコンのデータを救出する手順を説明します。事前に、8GB以上の空き容量があるUSBメモリをご用意ください。
ステップ 1:別の正常に動作するWindowsパソコンで、MyRecoverの公式サイトからソフトウェアをダウンロードし、インストールします。
ステップ 2:インストールしたMyRecoverを起動し、メイン画面にある「クラッシュしたPCの復旧」ボタンをクリックします。表示された画面で、事前に接続しておいたUSBメモリを指定して「作成」をクリックします。
問題なければポップアップ画面で「はい」をクリックして続けます。
作成処理が始まります。数分ほどで完了し、成功メッセージが表示されます。これでブータブルUSBの完成です。
ステップ 3:作成品のブータブルUSBをブルースクリーンで再起動を繰り返しているパソコンに挿してパソコンの電源を入れます。パソコン起動時に特定のキーを押してBIOS/UEFI設定画面を開き、起動順序の設定で、USBメモリが最も優先されるように変更します。
ステップ 4:作成したUSBからパソコンが起動し、自動的にWinPE環境が立ち上がり、MyRecoverが起動します。そして復元したいドライブを選択してスキャンを実行します。
ステップ 5:スキャンが終わったら復元したいファイルをチェックに入れ「復旧」をクリックします。
ステップ 6:復元したデータは、USBメモリや別のドライブに保存してください。
さらに高度なニーズをお持ちの方、特に企業のIT管理者や複数のパソコンを管理されている方には、MyRecoverTechnician版をおすすめします。Technician版は、無制限のデータ復旧が可能で、Windows PCとサーバーの台数に制限なく無制限で登録できるライセンスを提供しており、企業やMSP向けに24時間年中無休の優先技術サポートとリモートアシスタンスを利用できます。
Windowsパソコンが「ブルースクリーンになり、再起動を繰り返す」トラブルは、ドライバの不具合やシステムファイルの破損など複数の原因が考えられます。本記事で紹介した「周辺機器を外す」から「Windowsバージョンを戻す」までの8つの対処法を、簡単なものから順に試すことで、多くのケースで問題は解決します。
また、セーフモードで起動できない深刻な状況でも、MyRecoverのブータブルUSBを作成すれば、Windowsにログインできないパソコンから直接データを復元することが可能です。その機能に加えて、MyRecoverはWindows11クリーンインストール後にデータを戻すことができます。
1.再起動ループになるのはなぜですか?
再起動ループになる原因としては、ドライバの不具合、メモリエラー、システムファイルの破損、Windowsアップデートの失敗などが考えられます。それぞれ単独または複数が組み合わさって発生します。
2.パソコンを再起動したらブルースクリーンになったらどうすればいいですか?
まず周辺機器をすべて外し、それでもダメならセーフモードで起動を試してください。セーフモードで起動できたら、最近インストールしたアプリをアンインストールするか、SFCでシステムファイルを修復します。
3.再起動ループから抜け出せず、セーフモードにも入れない場合はどうすればいいですか?
このような深刻な状態では、MyRecoverのようなデータ復旧ソフトを使ってブータブルUSBを作成し、そのUSBからパソコンを起動することで、Windowsにログインしなくてもハードディスク内のデータを直接復元できます。
4.ブルースクリーンで再起動を繰り返す場合、データは消えますか?
必ず消えるとは限りませんが、再起動ループの最中にシステムファイルだけでなく、保存してあった書類や写真が突然アクセスできなくなったり消えるリスクがあります。早めのバックアップが重要です。
5.高速スタートアップを無効化するとどのような効果がありますか?
高速スタートアップを無効化すると、シャットダウン時にシステム状態を保存しなくなるため起動が少し遅くなりますが、特定のドライバとの競合が解消され、ブルースクリーン後の再起動ループが改善されることがあります。
6.最終的にWindowsのバージョンを元に戻すとデータは消えますか?
個人のデータ(書類や写真など)は通常保持されますが、インストールしていたアプリや設定は消えます。念のため、可能なら事前にバックアップを取ってから実行することをおすすめします。なお、MyRecoverを使えばバックアップがなくても多くのデータを復元できます。